改めて互いの想いを確認し終えた頃にはすっかり日も暮れ、二人は工房裏からミヒトの部屋へと場所を移した。薔薇は途中で会った、すでに三本の同じ青い花を抱え嬉しそうに頬を染めていたイアに押しつけてある。
寝台の上に乗りこみ、ミヒトの上にレイストルが重なった。
合わさった唇に呼吸を飲み込まれながら、僅かにできた隙間でやっとのことでミヒトは上擦った制止の言葉をあげる。
「っ、は――ま、て、レイス、トル……っ」
支えの肘が、のしかかるレイストルの身体とそして与えられる口内への愛撫に崩れそうになる。どうにか被さる男を退かせようとするが、日頃騎士として鍛えてある肉体に敵うわけもない。ついには背中から倒れ込み、それでも執拗な口は追いかけてきた。
数分前までは他人と唇を触れあわせたこともなかったというのに。今では半ば強引に押し入る舌先に翻弄されるばかりだ。拙くもその舌に応えようとするも、あまりの息苦しさにそれよりも呼吸することに専念してしまう。
頭の後ろは枕でもう逃げ場はない。それにも関わらずレイストルは逃がさないというようにミヒトの両頬を掴む。それには呼吸の仕方で四苦八苦している姿などどこにもなかった。
清く正しく生きているレイストルとて男である。ましてや誰もが見惚れるその顔だ、手当り次第というわけではないだろうが経験はそれなりにあるのだろう。しかしミヒトは違う。いたって普通の顔立ちではあるしそういう招き手がなかったわけではないが、それらをすべて断って独りを貫いてきた。経験など皆無であり、あるのは本で得たささやかな知識のみだ。
すべてを奪おうとするような、こんな荒々しい口づけなど知らない。知っているのは愛を確認する穏やかな触れ合い延長線上にある、息などそう乱れぬ緩やかな絡み合いのみ。
初めて唇を重ねあわせた時にレイストルには伝えてあった。そういう行為も未体験なのだと。だから笑わないでくれと。
レイストルがそんなつまらないことで笑うわけもないとミヒトは十分知っていた。だがもう隠しごとをしたくなくて伝えたのだ。だが今思えばそれも間違いだったのかもしれない。
結わえられていない長い銀髪が顔の脇に垂れる。熱くなった肌をくすぐり、それにすら身を揺すりたくなってしまう。
ようやくレイストルが頭を上げた頃、ミヒトの口の周りは互いの唾液でべとべとになっていた。月も星もない夜のように真っ黒な瞳が薄らと水の膜を張り潤んでいる。それにまったく反対の色の瞳を持つ男が生唾を飲み込んだ。
口周りを舐めて拭きとられながら服に手がかけられる。自分よりも広い肩をやんわりと押しながらミヒトは困惑した声をあげた。
「――するのか?」
「いやか?」
目尻に唇を落としながら、肯定の意味も含めた質問が返される。
答えずにいると今度は口同士が触れ合った。さきほどのような一方的に貪るような動きではなく、初心者のミヒトからも舌を絡ませられるよう、穏やかに。
やがてレイストルが頭を上げると、二人の間に糸が伝う。ふつりと切れたそれはミヒトの顎に張り付いた。それを親指で拭いながらレイストルは言う。
「おまえと恋人になれたんだ。なら、この前の仕切り直しをしたい。今度こそおまえを、ミヒトを抱きたい。抱き合いたい」
瞳の宝玉を作るためにした行為。そこに互いに秘めた想いはあれども重なることはなかった。それどころかレイストルが動くのを許さず、ミヒトが勝手にすべてを終わらせてしまった。それが許せなかったのだろう。
言葉通りレイストルはミヒトを抱きたいのだ。そして、抱き合いたい。互いに触れ、想いを確認しながらあの夜できなかったことをしたいのだ。
切なげに、けれど荒々しさも奥にちらつかせる、そんな初めて見る彼の瞳に苦笑し、肩にかけていた手を離し自ら服を脱ごうとする。しかし今度はレイストルが制止をかけた。
「すべておれに任せてくれないか」
脱がせることも含めて、ということなのだろう。
前回好き勝手やった詫びだとそれに了承し、ミヒトは両手を顔の隣へ投げ出す。
嬉しげに緩んだ男の顔が再び寄せられる。目を閉じそれを受け入れた。
寝ながら服を剥がれれば、ふとレイストルが胸元を凝視していることに気が付く。つられるようにミヒトも視線を落とせば、そこには紺色に絡められた瞳の宝玉があった。
すでにその存在は知られている。それと同時に玉が表すミヒトの恋心も。それが気恥ずかしく、握りこぶしの中に空色琥珀の玉を隠した。
大事そうに首から下げたそれを握るミヒトにレイストルは苦笑にも似た笑みを零す。
「そんなにもおれのことを好いてくれていたのに、まったく気づかなかった」
「……お互いさまだろう」
レイストルが重なった想いに気づかなかったように、ミヒトもわからなかった。それだけ二人が鈍感だったのか、それとも隠すのが得意だったのかはわからない。互いが友を望んでいると勘違いしていたのも直感を鈍らせていたのかもしれない。今回レーアトルが引き起こしたことがなければこれまでのようにすれ違ったままだっただろう。
レイストルの銀髪を結んでいた布で括られた、彼の瞳の色をそのままに映す美しい玉であり、ミヒトの想いの表れであるもの。
瞳の宝玉の正体は宝玉のように美しいただの硝子玉だ。それは生み出せる一族だけでなく、誰もが知る事実。しかし、ミヒトとレイストルにとってこれはかけがえのない本物の宝玉なのだ。
玉が隠された拳にレイストルの唇が落とされた。
レイストルは丁寧にミヒトの身体を開いていった。
ミヒトが自分では触れたことも触れようと思ったこともない胸の突起を引っ掻き吸われ、その周りにはいくつもの赤い痕が散らされる。所有の印を刻まれる度に言いようのない幸福感と、そして夢のような現実に羞恥心がこみ上げ耳を真っ赤に染め上げた。そうすればレイストルは苦笑し、熱くなった耳を甘噛みするのだ。
自分よりも白い肌に、ミヒトもたどたどしくも同じく証をつけてやれば、彼は嬉しげにそれを指先でなぞった。
触れた場所がないのではないかと思うほど、全身を指で、唇で、舌で、視線で余すところなく触れられる。ミヒトのものも口に含まれ、いやだと言ったが一度その中で達せられた。ミヒトと違いむせることなく白濁を飲み込んだ男の目は、やはり青空のように澄んでいるのに右目の奥の琥珀が欲でぎらついている。
これから何をするのかわかっていても、何をされるのだろうと初心者は怯えてしまう。しかしそれでも獣じみた色を見せる顔に見惚れてしまうのはやはり、愛するがゆえなのだろうか。そう考える自分に顔を赤くしてしまい、何を考えていたのだとレイストルに執拗に胸をいじられながら質問攻めされてしまうとは誰が思おうか。
まだ残っていた軟膏を使い後ろに指を突き立てられ、これからレイストルを受け入れるその場所の準備を整えていく。
自分で解していた時とは違い、さらに奥まで伸び自由に、そして予測不能に動く長い指に翻弄される。内壁を引っ掻き抜き差しされ、揺れてしまいそうになる腰を抑え首を振るが、レイストルはミヒトの意見を涙が滲む目尻に舌を伸ばして流してしまった。
ある程度の快楽を感じられるようにしておくだけに留めていたはずの前立腺もしっかりと揉まれ、ミヒトのものは栓が壊れたように先端からこぷこぷと先走りを溢れさせる。それまでどうにか噛み殺していた声も、そこを押されてしまえば耐え切ることができず溢れてしまう。
あまりの快感に意識を飛ばしかけた頃、ようやく後ろから指が引き抜かれた。それにすら無意識に甘い声を漏らして身を震わしてしまう。
全身が熱く、もう何も入れられていないはずの後ろが意思に関係なく勝手に収縮する。まだ中に何か入っているようだった。なかなか息が整わず、滲んだ視界で覆い被さる美しい男へ目を向ける。
視線に気づいたレイストルは微笑み、汗ばみ張りついたミヒトの前髪を掻き分け、露わになった額に唇を落とした。
「本当に、前回が初めてだったようだな」
ミヒトの唇を愛おしげになぞりながらレイストルは目を細める。
「あの時、動揺した。おまえも男だから経験があるのは仕方ないと思っていたが、まさか抱かれたことがあったのかと。いつ、どこで、誰と――そんなことを考え、一瞬にして嫉妬で狂いそうになった」
現におまえの穴は解れていたし、動き自体は拙いが行動は大胆で、その言葉を信じてしまったと、当時の自分を思い出しレイストルは眉を垂らし苦笑した。
堪らず手を伸ばして両頬を包み込む。澄み渡る瞳が今のミヒトだけに注がれた。
「男どころか、女にだって相手してもらったことはねえよ。あの時が、おまえが初めてだった」
背を浮かし自ら唇を重ねる。すぐに離し再び寝台に身体を預けたが、すぐさまレイストルが追ってきた。
舌を触れあわせながら頬を撫でられる。
「あれだけ初心な反応を見せられれば経験がなかったことくらいわかる」
あの夜も目隠しなどされていなければ気づけていただろうと言いながら腰を撫でたレイストルにミヒトはつい口元を緩めた。
「――ミヒト」
口の端に唇を押し付けながら、レイストルが熱を孕んだ息を吐く。そして十分に解された穴に服の下で窮屈そうに膨らんだものを押し付けられた。
すべてレイストルの手によって服を剥かれたミヒトと違い、当の男は未だすべてを緩めることなく着込んだままだ。
被さる身体を押せば、あっさり離れて起き上がる。それを追いかけるようにミヒトも背を持ち上げた。
レイストルと向き合う形で座り、下へ目を向ける。そこには先程肌で感じたように興奮を抑え込む姿があった。
手を伸ばし、戒めるものを取り払っていく。やがて飛び出すように現れたレイストルのものを指先で撫で、背を丸めて触れるだけの口づけを与えた。
「っ――」
頭上で息を飲む音が聞こえる。
まずいことをしたか、とようやくミヒトが気づいた頃にはもう遅く、強引に身体を起こされ、気づいた時には寝台の上に縫い付けられていた。
足を持ち上げられ、腰を抱かれる。後ろには猛った彼のものが宛がわれた。
あまりに熱いそれは、以前中に受け入れた時よりとはまったく違う。あの時よりももっとずっと凶暴だ。
思わず腰が引けそうになった時、苦しげな声がかけられる。
「ミヒト」
それまで下に向けていた顔を上げれば、その声音の通り辛そうに顔を歪める男がいた。薄らと汗を掻き、けれど衝動を堪えじっと大人しくしている。
この後に及んで、待ってくれているのだ。
こみ上げる愛おしさに堪らず腕を伸ばす。首に抱きつき、耳元の口を寄せ彼の名を囁いた。それが応えであるとはわざわざ言うまでもない。
ゆっくりと、指とは比較にならない確かな質量を持つ熱が中へと押し進められる。息を詰めれば、それを諌めるよう名が呼ばれる。
そろそろと息を吐けばその分中へと入ってくるレイストルのもの。時間をかけ、そのすべてを飲み込んだ。
根元まで入ると、レイストルが耳元で熱い息を吐く。
「辛くないか」
短い言葉に頷く。
本当は辛かった。本来受け入れるべきでない場所から太いものを挿入されているのだ、苦しいに決まっている。だがそれを凌駕する幸福感に心が大きな快感を得ていた。
形が馴染むのを待ち、しばらくしてレイストルは腰を動かす。
ぐちりと立った音に、擦れる内壁に、本当に中に入り込んでいるのだとミヒトは実感した。初めて彼の上に乗った時も実感はあったが、しかしその時と状況はまったく違う。
「はぁ、くっ」
そろりと吐こうとした息を阻むよう、中を小突かれる。レイストルを睨みつければ何故か彼からは笑みが返ってきた。
「声を殺すな。もっと聞きたい」
「――情けない声なんざあげられるかよ」
顔を背ければやはり笑った男の振動が繋がった場所からかすかに通じる。集中しろ、と文句を言おうとしたところで、突然根元まで入り込んでいたものが抜け落ちてしまうほど一気に引かれた。
「っ、あ、あっ――」
油断していたミヒトは咄嗟に口を手の甲で覆うも甘い声を上げてしまった。そのことを非難しようにも本格的に律動を開始したレイストルに揺さぶられ、声を抑えることに精一杯になる。
目の前の男に伸ばしていた腕を解いて震える両手で口元を押えるが、やがて前立腺を執拗に叩かれれば隙間から嬌声が漏れていく。
引きつるほどに足を広げられ、強く腰が打ち付けられる。その激しさからか無意識に逃げようとする身体を抑え付けられた。
自分で上げる声を、誰のものだろうと霞んだ頭で思う。
前回とは、ミヒト自らがレイストルの上に跨った時とはまったく違う。声など容易に抑え込めたし、自分のものはゆるく首をもたげるだけで。こんなにも張り詰め、先走りを溢れさせてなどいなかった。どこに触れられても熱くて、突き上げられる度に全身が震え上がって。
あの時溢れた涙は、もっと静かなものだったのに。
「っ、あ、あー……っ」
「ふ、は」
あの時隠されていたふたつとない美しい瞳はミヒトだけを見つめている。胸が重なり、互いに熱を持った身体が溶け合ってしまいそうだ。
唇が重ねられれば浅い呼吸ごと飲み込まれる。苦しいはずなのに、けれど懸命に伸びてくる舌に応えた。
「レイストル、レイ……はっ、あ……レ、イっ」
「ミヒトっ」
幼い頃には面倒ぐさがってレイと呼んでいた。互いに大人になってからというものレイストルとしか声に出さなくなっていたが、意識が飛びかけたミヒトは無意識にかつてのように彼の名を口にする。レイストルも呼び掛けに応え、そしてミヒトをむさぼるように求めた。
再び口づけ合うと、レイストルは互いの肌に擦られるミヒトのものに手を伸ばす。それを掴み先端の穴を抉るように親指で刺激し、さらに深くと自らを押し進めた。
ミヒトは瞠目すると声にならない悲鳴のような声を上げついに白濁を放つ。その締め付けにレイストルは一拍置いてミヒトの中に欲を吐きだした。
「っ、あ、あ……」
与えられた快感が過ぎたあまりか、ミヒトは勢いをつけ精液を吐き出したあともしばらくだらだらとそれを垂れ流す。
はくはくと息をしながら震える身体を抱き寄せ、レイストルは右の目尻に口づけしながら、握ったままでいたそこを緩くこすった。
「っ、レイ……!」
「すまない。一度だけでは足りそうにない」
言葉通りレイストルのものはミヒトの中に収まったまま、再びかたく張りつめていく。その様を体感しながら、たまらず苦笑した。
「仕方ないな」
疲れ切っているはずの身体だったが、まだ熱は冷めきっていない。今度はミヒトから口を寄せ、ついばむようにレイストルの唇に触れながら、繋がったままゆるりと腰を動かす。
足を持ち上げ、重なる男の腰に絡め引き寄せた。その時さらに深くに押し入った彼のものがミヒトのいいところを擦り思わず後ろに力を入れてしまう。
精悍な顔に苦しげに眉が寄せられる。しかしすぐにそれも殊勝な笑みへと姿を変えた。
ミヒトの胸元に転がる瞳の宝玉に口づけしながら、ゆっくりと律動を再開させる。
「ん、は、ああっ」
きつく敷妙を握り締めた手をレイストルの手が包む。拳を解き、指を絡め合う。
真っ黒な瞳を涙で濡らしながら、ミヒトは背を浮かせ、琥珀が揺らめく青い瞳が下に隠された右の瞼に口付けた。
とある王国の片隅に、いつしか小さな硝子細工の店ができていた。工房も兼ね備えられたそこでは美しい装飾品や置物の数々が並び人々の目を楽しませたという。
高い技術ながらも庶民でも手を伸ばしやすい値段の品物たちは贈り物や土産にとよく売れ、隠れた名店として繁盛したそうだ。また、頼まれれば皿でも花瓶でもなんでも作ってくれたという店主の人柄も店が愛された理由に並んだ。
噂では、その国では誰もが知る英雄が毎日のように足繁くその店に通っていたという。そして、彼の変わった右目と同じ美しい空色の、中に琥珀が揺らめく硝子玉が店主の胸には煌めいていた。そして英雄の銀の髪にも同じそれが硝子に埋め込まれて飾られていたそうだ。
いつしかそれは瞳の宝玉と呼ばれ、店主と英雄の幸せそうな笑みとともに人々の憧れとなったという。
おしまい
簡略プロフィール
受:ミヒト
24歳
硝子細工職人。装飾品を作ることが得意。
攻:レイストル
24歳
王国騎士。庶民の出だが実力で登りつめていく。
その他:
・レーアトル
レイストルの弟。
・イア
ミヒトの妹
・ラガス一族
瞳の宝玉を作れる一族。
二人のその後の補足。
レイストルは英雄と称えられるほどのなにかすごい功績を残す。
ミヒトはレイストルのいる王国で自分の店を出す(実際には本店の支店に近い)。安いがセンスがよく技術も申し分ないと庶民から貴族まで密かなに人気に。
実家の意向を継ぎ、依頼があれば自分の作れるものであれば作るため、表向きには土産・装飾品屋だが、多くの硝子製品を製造していた。
王国では瞳の宝玉は無名に近しかったが、実家のある町から噂が流れたか、それとも誰かがひらめき言い出したかは知らないが、ミヒトとレイストルの間に作られた玉はここでも瞳の宝玉と呼ばれるように。
一番初めにできた小さな瞳の宝玉は相変わらず紺色の紐に括られたままミヒトの首元に。
その後にできた小指の爪ほどもないさらに小さな瞳の宝玉を用いて(恐らくレイストルの精液を飲んだと行かないまでもぺろっと舐めた時にできたもの。)硝子の装飾品として作られた髪留めはレイストルの髪をまとめることに。
なんだかんだと幸せに暮らしています。
きっとミヒトが作った大皿か大瓶にレイストルと作った瞳の宝玉が溜められ、寝室かどこかに飾られているのだと思います。たぶんすごい数です。
二人のセックスは瞳の宝玉排泄もセットなので色々と大変そうです。
折角なのでそのシーンも書いてみたかったですが組み込む場所を作れず断念しました。
裏話になるかわかりませんが、実は最初二人は仲がすこぶる悪い設定でした。
ミヒトは本当はレイストルのことが好きで、でも素直になれない。そんなところに魔女の一件が転がり込み、伝えられない思いの代わりに、身体を重ねるためにも依頼に頷く、と。
それはそれで書いて楽しそうだなと思いました。
こんなところまでお読みくださりありがとうございました。
ご感想などいただけますと嬉しいです。