おいしい匂い
本編完結後 家に入ったウォルは大荷物を床に置くやいなや、ふうと大きく息を吐いた。「やっと家に着いたあ!」「おかえり、ウォル」「うん、ただいま。エンもおかえり」「ただいま」 同じく背負っていた荷を下ろしたエンの目尻に唇を落…
続きを読む →本編完結後 家に入ったウォルは大荷物を床に置くやいなや、ふうと大きく息を吐いた。「やっと家に着いたあ!」「おかえり、ウォル」「うん、ただいま。エンもおかえり」「ただいま」 同じく背負っていた荷を下ろしたエンの目尻に唇を落…
続きを読む →J庭54 無配本完結から六年後のお話 用を済ませたエンは町の広場まで足を運び、空いているベンチに腰を下ろした。 抱えていた荷物を脇に置き、一息つきながら広場の中心に目を向ける。 視線の先には広い遊び場を元気に走り回る五人…
続きを読む →2023.10.8 J.GARDEN54に出す予定の本のサンプルです。スペース【Restart】よ04a文庫/R18/244P(予定)/価格未定(サンプルは完成ではないため、加筆修正を行うこともあります)【魔女のつがい】…
続きを読む →水汲みのための桶をそれぞれ手と頭に持ち、一人と一匹は洗濯物を干していたトルクに振り返り軽く手を上げる。 「それじゃあ行ってきます」 同じく、行ってくるねとでも言うように、青年の隣の真っ黒なかたまりもぷるぷる震え…
続きを読む →新人の指導と同僚の病欠によって仕事が立て込んでいたユールが、三日ぶりに家にやってくる。 その事実に、デクは椅子に腰を下ろしながらも落ち着きなく、玄関の扉と机においた自分の手に視線をさまよわせた。 準備はできている。大丈…
続きを読む →満月のような金色の瞳に、柔らかそうな紺の髪というどこか現実場離れした色合いながら、写真で見た幼い頃の自分にそっくりな子供。 じっとこちらを伺うような視線に戸惑いながらも、なにか行動しなければと目線を合わせるためにしゃが…
続きを読む →虚の中で腰を下ろし土色の顔をするミノルに、山の神はきっぱりと首を振る。「今日は水神が来るが、おまえは会わずに休んでいろ」「いえ、大丈夫です。お会いするのは久方ぶりですし、わざわざお越しいただくわけですから、…
続きを読む →【終の棲家】 なべで木苺を煮立たせていたシャルテナオスに声がかけられる。「シャオ」 手を止めて振り返ると、入り口の壁に背を預ける男がいた。男はシャルテナオスのいる場所に目を向けいるが、その視線は鍋の方に向けら…
続きを読む →とあるお礼として、下記の設定を指定していただき書いたものです。・エロはあってもなくても。ドラゴンは話せないほうがいい。・契約有。お互いの気持ちがざっくりであるけど、何となく察することができるとなおよし。・ドラゴンは黒。金…
続きを読む →百万打御礼企画のアンケートで、岳里×真司の嫉妬話※岳里三番隊隊長就任~八章までの間のお話。 セイミアの使いでヴィルへ伝言をしに来れば。仕事のことで話している最中にも関わらず、どこからともなく現れた岳里がおれたちの間へと押…
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