六日目に、騎士はようやく結論を出しました。 身支度を整える騎士に、勘づいたのか、巨人は寂しげな視線を向けてきました。 剣を腰に携えて、お弁当代わりの果物を外套で包み、それを小脇に抱えます。 準備が整い、騎士…

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騎士と巨人の物語

  とある森に、木々よりも背の高い大きな身体を持った巨人族の男がひとりやってきました。 巨人族は皆、空色の肌をしています。それはそれはきれいな色なのですが、その顔はとても恐ろしいものでした。 目はひとつだけで、…

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