山神さまと花婿どの
虚の中で腰を下ろし土色の顔をするミノルに、山の神はきっぱりと首を振る。「今日は水神が来るが、おまえは会わずに休んでいろ」「いえ、大丈夫です。お会いするのは久方ぶりですし、わざわざお越しいただくわけですから、…
続きを読む →虚の中で腰を下ろし土色の顔をするミノルに、山の神はきっぱりと首を振る。「今日は水神が来るが、おまえは会わずに休んでいろ」「いえ、大丈夫です。お会いするのは久方ぶりですし、わざわざお越しいただくわけですから、…
続きを読む →【終の棲家】 なべで木苺を煮立たせていたシャルテナオスに声がかけられる。「シャオ」 手を止めて振り返ると、入り口の壁に背を預ける男がいた。男はシャルテナオスのいる場所に目を向けいるが、その視線は鍋の方に向けら…
続きを読む →出版記念の小話。物語完結後のくっついている二人ですが、イチャイチャしているだけでネタバレはありません。二人の雰囲気が伝わればと思います。 日も暮れかけてきたので、仕事を切り上げ宿屋でとった部屋に戻る。 扉をそろりと開け…
続きを読む →ツイッターで10RTされたら一番リプの多かったCPで短編小説、という企画で以前皆さまにRTしていただき、こちらのお話を書かせていただいた作品です。物語完結後の未来の話 いつものように神樹の虚で待っていると、日…
続きを読む →本編完結後 玄関が開く音がする。 手にしていた下衣をいつもより少し雑に畳んだシャオは、残りの洗濯物はそのままに足はやに玄関に向かった。 玄関先で羽織っていた外套を脱いでいた人物を見つけ、シャオはぱあっと笑顔になる。「キィ…
続きを読む →出版記念の小話物語完結後の、風邪をこじらせたシャオを看病する話 部屋の外に出ると、不安げな表情で待ち構えていたミミルがキヴィルナズに詰め寄った。「ねえ、シャオは大丈夫なの?」「風邪ね。落ち着けたから、これまでの疲れが出た…
続きを読む →物語完結後のお話 仕事の都合で外出していたキヴィルナズが帰宅した際、その手には二つの飴玉があった。出迎えたシャオたちは帰ってくるなり見せられたそれに、ぱあっと瞳を輝かす。「あめ!」「あ、飴……っ」 二人の反応…
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