【習作5】習作4の相手視点
「ごめんね、おれ、とろくて。すぐにいつも、反応できなくて」 伝えたいことはいつでもあった。それなのに言葉は形にならず、いつも胸の中でばかり、たくさん語りかけていた。 でもそれじゃだめだ。なんであいつが離れようとしてるか…
続きを読む →「ごめんね、おれ、とろくて。すぐにいつも、反応できなくて」 伝えたいことはいつでもあった。それなのに言葉は形にならず、いつも胸の中でばかり、たくさん語りかけていた。 でもそれじゃだめだ。なんであいつが離れようとしてるか…
続きを読む →先輩のことが好きで、ただずっと追いかけてきた。 出会ってから変わらず無口で愛想もないままだけど、ちょっとずつ笑ってくれるようになったし、向こうから話を振ってくれるのも増えていたんだ。 嫌われているわけじゃない、着実に…
続きを読む →「す、好きです……つつつ、っ付き合ってください……っ」「――マジ?」 俯くおれに彼の表情は見えない。でもその声色から、意思の確認というよりも、真意であるのか疑っていることがよくわかるものだった。 同じ高校で学年も一緒だ…
続きを読む →窓の外では雨が降り続いている。 ぱたぱたとガラスを打つ雨粒を見つめながら、カフェオレを一口含む。 二粒入れた砂糖の甘さと温かさが、冷えた身体に染み込むようだ。 雲行きは確かに怪しかったが、雨の予報はなかったし、きっと…
続きを読む →これまで散々振り回して、迷惑をかけてきた。きっと嫌われたとまで思うほどで――でも、彼は見放しはしなかった。 だから変わろうと思ったし、たとえ自分の望むかたちでなくても、彼のそばにいられるのならそれでいいと思った。 そ…
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