テイルと巨人

きみのこころのユールの弟、テイルの将来の話

成長後テイルはユールも背が高い爽やか系イケメンくんに。ちなみにデクとユールは仲良く一緒に暮らしています。

ある日彼らが住む町に一人の巨人がやってきます。彼は巨人にしてはとても小柄で仲間とともにいられなかったため、同じく小柄であったデクの父を捜しに来たのでした。

デクの父が亡くなっていることにひどく落ち込みましたが、町の人々からどういう風に彼がこの町に馴染んでいったか話を聞くことに。そこでデクの家にしばし居候することになります。昔から家族からも冷遇されていた彼は引っ込み思案だったため、テイルが補佐として付き合うことに。

巨人にしては小柄だが、人間基準にすると十分巨大な彼はそのため町のなかでの行動は不自由が多く、またデクよりも背が高い彼を珍しがる人々の視線を誤解して恐怖していました。テイルは、昔デクも似たような状態であったが、ユールと付き合うことで変っていったと教えます。そして、一人で変わることが難しいなら、デクにとってのユールのように、自分が新しい目線を教えてあげると彼に約束をしました。いつも何かに責められているように怯えていた彼でしたが、テイルのサポートによって少しずつ前向きに変わっていきます。

町の人々に沢山話を聞き、残すはわずかというときに、テイルが彼がもうじき帰ってしまうことを寂しがります。そこで彼も、テイルと離れることが寂しいと思うことに気がつき、自分の中の恋心に気がつくことに。しかしいくら多少自信がついたとしても倍近く体格に差がある巨人族の自分に友人以上の気持ちを持ってもらえるとは思えず、一人テイルを思いなが離れることを決意。

再び旅立つ最後の夜に、デクに感謝を伝えるとともに、その苦悩も打ち明けることに。デクはこのままテイルに確認もせず、独りよがりに結末を迎えていいものなのかと自分の過去も交えて彼に諭します。そして、どうしても巨人族である自分の身体がネックだというなら、魔女のもとを訪れてはどうかと。本当に願っているのであれば、彼女への道は開けるから森にいってみるといいと伝えます。

彼は夜の森に入り、気づけば魔女の家の前に。出迎えてくれた彼女は家に招き入れ、彼の話を聞きました。そして、人間と同じくらいの身長にしてやることは可能であると答えました。しかしそれはまず、テイルに打ち明けてからにしてはどうだと、それからでも遅くないと彼女も諭します。そして、身体のことを持ち出してただテイルから答えを聞くのが怖いだけだとも見抜きます。彼は誰よりも身長を気にしていたのは他ならない自分でそれが理由だと多くのことから目を逸らしてきたことを突きつけられ、テイルの助けを受けても変わりきれなかった自分に涙しました。

魔女は彼を宥め、ふたつの薬を与えます。ひとつは彼が望む背を低くさせるもの。もうひとつは、反対に背を大きくさせるもの。いっそ新たな気持ちで巨人族として生き直すことも選択肢に入れてはどうかという魔女の考えです。彼は薬を受け取り、翌日の朝、旅立つその前にテイルのもとへ向かいます。テイルに思いを打ち明け、ふたつの薬をとり出しました。テイルが受け入れてくれるつもりがあるなら、人間の大きさになる。できないのであれば、巨人族として標準的な身体になり生きていく。薬を飲まない選択肢はありませんでした。
テイル以外と番うことはないとわかっていても、彼は寂しがり屋で一人ぼっちでは生きていけないからです。巨人たちとか、せめて人間たちと暮らせるようになりたかったのです。テイルはそのままの彼を受け入れたいと言いました。

予定外のことに、しかし彼は拒絶します。もし仮にテイルに身長のことでやがて見放されたら立ち直れないと思ったからです。そこでテイルはなら自分が巨人化の薬を飲むと言いました。自分が巨人族の仲間となり、彼とともにいると。生まれつきの巨人族ではないので彼の身長など馬鹿にすることはないし、気にもならないからそれでいいだろうというのです。そこで彼はようやくテイルが、自分がどんな姿であってもよいと、そのためなら自分が変わると本心で言っていることに気がつきます。

彼は、変わりたいとテイルに告げました。自分はまだ望む姿とは程遠、くいつまでも同じことで悩むだろう。けれどこれからは一緒に悩み、変われるように手を貸してくれるか? と伝えると、テイルは椅子の上に立ち、さらに背伸びをして彼にキスをし、当然だと笑って答えるのでした

実はテイルは彼のことを相談するべく魔女の家におり、彼が来たので慌てて隠れます。そして彼の告白を聞き、一晩中考え抜いて出した答えだったります。

予定では185cm×280cmの体格差と……しかも巨人だから筋肉もそこそこあります。ちなみにデクとユールは250cm×175cmくらいを想定しており、彼らより差がありますね。まあ受けが大きい分には色々と問題は解決しますが。大×小はあんまり大きくし過ぎるとお尻が大変なことになっちゃうので……