12

  
 
 あれだけ素っ気無い態度をとり続け、無視もしていたのに。むしろ嫌われるような態度をとっていたし、直人自身はガルディアスをよしと思っていなかったはずだ。それなのにいつの間にか自分はガルディアスに心を許しつつあることに気がついてしまう。
 それとも日頃ある美味な差し入れに見事に餌付けされたか、それとも愛らしい花のほうか。それとも弱った彼の姿を見てしまったからか。それとも――
 あれは、この国の文字をセオリに見せてもらった日のこと。セオリが直人の名前を書いてくれたので、それを参考に自分も書いてみた。
 なるべく同じになるようにセオリの文字を真似てみたはずだが、見慣れない文字に、羽筆という慣れない道具も相まって、何度やってもへろへろとした字にしかならなかった。どう見てもセオリの文字とは似ていなかったし、言葉の先生は目が合うと困ったように笑って何かを言っていたが、気を遣っているのは十分伝わってきた。
 せっかくメモをする道具を得たのだからと、せめて勉強に役立てようと日本語を書いてみるが、やはり慣れない羽筆では思うように書き込めない。しかしこれを使いこなせればこの国の言葉を覚えやすくなるはずだと、まずは自分の名前でひたすらに練習をするうちにどうやら直人はそのまま寝入ってしまったようだった。
 朝起きたら、机に突っ伏していたはずがいつの間にかベッドに移動していた。動いた記憶はなかったが、その時は寝ぼけながらも自分で動いたんだろうと思った。
 作業をしたままになっていた机を片付けるべく、散らばった道具に手を伸ばしてふと気がついた。
 自分の名前ばかりを練習していた紙面に、使った覚えのない青いインクで書かれた文字がぽつんとあった。よくよく見て見れば、それはセオリの手本と同じ形を描いていてが、だがセオリの字よりもやや大きく跳ねているもの。セオリ以外の誰かが書いたのだとわかったが、その人物に心当たりがあった直人はまだ寝ぼけていた目を見開いて、「あ……う……」と意味のないうめき声を漏らしてその場にしゃがみ込んだ。
 夢を見ていた。誰かに抱かれ運ばれる夢を。そのとき肌寒さを感じていた自分は、その腕の中が温かくて、もっと熱を感じたくて、自ら胸に頭をすり寄せた。長い髪の毛が頬に擦れてそれが心地よかった。
 ベッドにそっと寝かされた時、身体が離れ行くのを感じて無意識に手を伸ばしていた。けれども力は入らず、引きとめることはできないまま腕が落ちるとともに直人の意識も深い眠りの中に落ちていった。
 あれは夢だと、そう思っていたのだ。運ばれているときに薄らと開けた視界には、直人の頬に押し上げられてくしゃりとする赤い髪が映った。その髪色を持つ者は一人しかいない。だから自分が運ぶ相手が誰かわかっていたはずだ。それでも直人は夢心地の中で無防備に身を委ねていた。ふわふわと浮かぶ感覚がとても心地よくて、どうせ夢ならそれでいいと受け入れた。
 しかし夢だと思いたかったことは現実で、恐らくガルディアスは夜に直人のもとを訪れ、そして赤ペン先生よろしく青い字で手本を書いてくれたのだろう。そしてうたた寝してしまった直人をベッドまで運び、風邪をひかぬように肩まで毛布を引き上げてくれたのだ。
 ――あの夜、この部屋を訪れたのか?
 四日後にいつも通りの調子で現れたガルディアスに確認する言葉を持たない直人は尋ねることもできず、差し入れのタルトに夢中になっている振りをしてろくに顔を合せることもできなかった。
 だって、いい歳した男が横抱きされてベッドに運ばれたなんて現実を、どうやって受け止めればいいというのだ。しかも夢だしまあいいかと思って頭をすり寄せてしまった記憶までしっかり残っている。
 ガルディアスから見れば自分をいない者として扱ういつもの直人に見えたのか、食べる様子をしばし眺めただけですぐに部屋を後にした。その日以降に顔を見せることはなく、久しぶりに今日顔を合せたかと思ったらまさかの落下の最中だ。
 あれほど敵だと思っていたはずの相手なのに。ちょっと優しくされただけでこうもほだされつつあるだなんて、自分はなんと単純なのか。
 悲しむべきか恥じ入るべきか。あのときのくすぐったいような気持ちが肌をざわつかせたままなかなか落ち着かない。それどころか思い出してしまったせいでじわりと耳が熱くなっていくのを感じた。
 ガルディアスが周りから点検されるよう全身を整えられるのと同じく、念入りに直人の姿を確認していたセオリはそれには気がつかなかったようで、改めて直人の手の甲に目を向けて眉を下げた。
 
『……お部屋に戻りましょう。怪我の手当てをします』
 
 セオリはまるで自らも痛みを覚えているかのように顔をゆがませた。実際のところは確かにじんと痛みはするが、浅く大した傷ではない。しかしたとえ説明できたとしても納得しなさそうなセオリの様子に、大人しく手を引かれるままその後に続く。恐らく部屋に戻るのだろう。
 いつの間にそこにいたのか、直人たちが向かう先に部屋の番をしていたタギとコウェロが待ちかまえていた。彼らもセオリと同じく直人を追いかけ下まで降りてきていたようだ。
 タギは直人が歩く姿に安堵したように頬を緩めたが、その隣のコウェロは凍てつくような冷たい。あのまま死ねばよかったとまでは思われていないと思いたいが、この男は直人の頭が潰れたとしても表情を変えないかもしれない。
 嫌われているのは明らかだったが、何故こうも目の敵にされるというのか。
 
(まあ、こうして騒動を起こすからだよな……)
 
 監禁対象が逃げ出さないようにと部屋の出入り口を見張っていたのに、外から落ちて抜け出たのだ。謀らずしも、これが思いがけない脱走になってしまったことに今更ながらに気がつく。
 もしかしてこのことで二人に何か罰が与えられるようなことはあるのだろうかと心配する傍らで、直人が落ちたことでもう窓が開けられることはないかもしれないことを不安に思った。
 軟禁はされているが今のところ生活の保障はされているので、物語のようにシーツを繋げで脱出などという無謀に挑戦するほどの気概はまだない。しかしあの部屋から抜け出せる可能性があるのは、常に誰かが見張っている扉よりなんの覆いもされていない窓だけだ。最悪の事態になればシーツだろうが着ている服だろうが繋ぎ合わせ、飛び降りる算段は考えていた。二階の高さくらいまでに地面との距離が縮められたなら、飛び降りる勇気も出るはずだ。
 しかし窓も閉ざされてしまえば勇気も何も意味をなさなくなる。
 時々、窓にもたれて風を感じることが好きだった。思うように進まない言語の取得に苛立つ気持ちが、風に撫でられるような気がして心地よいからだ。眼下に広がる庭園を眺めるのも密かな励みだった。花なんて種類もなにもわからないけれど、ぽうっとただ眺めているだけでよかったのだ。花はどの場所でも咲くものなのだとわかるから。どんな場所であっても花は誰かの心を楽しませることができるのだと、大事に手入れされるそこを見て思えるのは、ガルディアスをはじめとした彼らがまったく得体の知れない者ではない、ただ扱う言語が違うだけの同じ人の心を持つ相手なのだと再確認させてくれるから。
 だがそんなちょっとした憩いの瞬間も、もしかしたら今日までなのかもしれない。
 これで見納めになるかもしれないと思うと、急に名も知らない花々を恋しく思った。自分が感じていたよりも、咲き誇る彼らの姿に励まされていたのかもしれない。
 せめてなるべく近くで見れるこの時に美しい庭園の姿を目に焼きつけようかと後ろを振り向くと、こちらを見ていたらしいガルディアスと目が合った。
 驚いて思わず足を止めてしまった直人に、手を引いていたセオリが不思議そうに振り返る。
 
『どうかしましたか?』
『セオリ』
『は、はい!』
 
 声をかけた相手とは別から声がかかり、それがガルディアスであったからなのかセオリの背がぴんと伸びる。
 
『――少し、それを散歩にでも連れ出してやるといい』
『ナオトさまを? よろしいのですか……?』
『この記念すべき羽衣祭に一人閉じ込めておくのも哀れだからな。今日は特別だ。ただし、町までは許可できん。城内で我慢してくれ。広場にも民衆が集まっているから出してはやれないが、多少近づけば楽師たちの調べも楽しめるだろう』
 
 後ろの二人を警護につけるといい、とガルディアスはタギとコウェロを示した。
 
『ありがとうございます! きっとナオトさまもお喜びになることでしょう』
 
 先程まで沈ませていた表情を一変させて笑顔を見せたセオリは、勢いよくガルディアスに頭を下げた。しかし喜んだ様子を見せるのはセオリだけで、ガルディアスは特に変化もなく浅く頷いただけだったが、その周囲では眉をひそませている者もいる。
 
『見張りだけはしっかりしていろ。日暮れ前には部屋に戻るように』
『承知いたしました』
 
 セオリが一礼すると、ガルディアスは周囲の人間を引き連れ去っていく。姿が見えなくなるまで見送ると、くるりと振り返ったセオリは再び直人の手を取った。
 
『ひとまずお部屋に戻り傷の手当てをしましょう。それから、広場のほうに行ってみましょうか』
『近くにいくだけで、出してやれないからな?』
『はい。でも、可能な限り近づきましょう。ナオトさまも、演奏に興味があったようなのできっとお喜びになりますよ』
 
 ね、とタギと話していたセオリに声をかけられるが彼らの会話がわかるわけもなく、曖昧に笑う。それでもよかったらしく、セオリは再び直人の手を引き歩き出した。
 部屋に戻り手の甲の治療を施される。傷口を洗い流した後に薬を塗布し、セオリは丁寧に包帯を巻いてくれた。掠ったくらいで大袈裟だなとも思うが、ようやく一安心したように息をついたセオリを見て黙って受け入れる。
 このまま部屋に閉じ籠るのだろうと思ったが、再び手を取ったセオリは直人の腕を引いて部屋の外に出た。背後にタギとコウェロが続き、しばらく歩き続けて、もしかしてこれは外に連れて行ってもらえるのではないかと淡い期待が芽生えた。
 進んでいくにつれて遠くに聞こえていた音楽がはっきりとしてくる。それとともに、人々の喧騒も届き始めた。
 見上げるほど大きな門の前まで来ると、分厚い扉を隔てた先では、手が打ち鳴らされて、靴が地面を軽やかに叩いている。男も女も混じった賑やかな笑い声や談笑が絶え間なく流れる弦の音に合わせて歌うよう聞こえた。
 
『今日は城門前広場が解放されていますから、町の人々が上がってきているんですよ。出店も開いているので、美味しいものもたくさんあります。ナオトさまも食べられたらよかったんですけど、せめて宮廷楽師たちの奏でを楽しんでくださいね』
 
 傍らのセオリの声も聞き取りにくくなるほどの賑やかさだ。この先にたくさんの人々がいることに間違いはなく、思わず目の前の扉に手を伸ばしたくなる。
 しかし、たとえ手を出したところで到底一人で動かせるはずもない。右手側に人が通れるだけに切り取られた真っ当なサイズの扉もあるが、そこは厳重に警備されて、ただでさえ誰だと言わんばかりに直人は睨まれており、とてもではないが近づける雰囲気ではなかった。
 
『なんだか、色々と聞こえるから確かに耳は楽しめるけど、むしろ酷なことをしている気になるな。やっぱり出してもらえないんだって、現実を突きつけてるみたいじゃないか?』
『それは……そうなのでしょうか。少しでも楽しんでいただければと思ったのですが……』
 
 タギの指摘に気づかされたセオリは、否定できずに言いよどむ。
 
『セオリの気持ちはきっと伝わってるよ。でも、それとこれとは別なんじゃないか? 今もなんか、楽しそうっていうか切なげに城門を見ている気がしてならなくて……』
 
 二人の視線が向けられて、直人はなんだろうと目を瞬かせる。それに二人はうーんと唸るように声を上げた。
 
『もう少し、別の楽しみ方をさせてやれればいいんだが』
『他になにかいい案はないでしょうか』
『――それなら、広場が見える場所につれていってやればいいじゃないか』
 
 考え込む二人に声をかけたのは、それまで沈黙を貫いていたコウェロだった。
 
『いや、城から出すのはまずいだろ。広場の隅にだって連れて行ってはやれないぞ』
『わざわざ外に出なくても広場の様子が見える場所があるんだ。それこそ隅の様子が見える程度だが、それだけでも慰めになるんじゃないか』
『そんな場所あったか? まさか謁見台から見下ろそうってわけじゃないだろうな』
『まさか。おれもこの間見つけたばかりなんだ。遠目にはなるが、今回はちょうどいいだろう。何か買ってきてそこで食べれば、もう少し祭りの雰囲気も味わえるんじゃないか?』
『それは素晴らしいですね! ナオトさまと一緒に、我々も楽しんでしまいましょう』
 
 ぱん、と手を叩いたセオリに、コウェロは珍しく機嫌よさげに片頬を上げるが、タギの表情は変わらなかった。
 
『……どういうかぜの吹き回しだ?』
『どう、とは? おれがこいつを憐れむのがそんなにおかしいか?』
『まあまあ、お二人とも。折角ですからまずは行ってみましょう。コウェロさん、案内をお願いできますか?』
 
 一瞬剣呑な雰囲気が漂うが、セオリが二人の間に割り入ると、タギは乱雑に後ろ頭を掻いて頷く。
 コウェロが先を歩き始めて、直人もセオリに背中を押されて後に続いた。背後からタギも追いかけてくる。
 セオリとタギが何やら盛り上がっている中で、直人は目の前のコウェロの背を睨みながら自分の今の状況について必死に頭を巡らせていた。
 会話が聞けない分、彼らの表情や行動で推測していくしかないが、おそらく直人にとって危機的状況ではないはずだ。そうであるならばまずセオリがこうも明るい様子を見せるわけがない。彼が青い顔をすれば直人も思わず青くなるが、笑っていれば何も問題はないのだと思える。
 この場所で信頼できるものはそうないが、セオリだけは信じていいのかもしれない。言葉はわからずとも精一杯身振り手振りで意思疎通をしようと彼が努力してくれているのは知っているし、いつでも傍にいて直人の世話を焼いてくれていた。仕事と言われればそれまでであるのかもしれないが、くるくると変わるセオリの表情には確かな情を感じている。少なくとも進んで直人を傷つけようとする人物でないのは確かだろう。
 そのセオリが楽しげなら悪い気はしないのだが、だが直人にとってありがたい状況があるときは決まって、視線で射抜かれるのではないかと思えるほどに鋭い眼差しを向けるはずのコウェロの機嫌が妙にいいのが不安を煽った。先程タギともめそうな雰囲気になったのも気になる。
 しかしそんなことよりも直人の頭を占めるのは、今この時だ。
 
(……これは、チャンスなのかも)
 
 セオリの様子から推測するなら、今はちょっとした散策か何か。どこかにつれて行かれてまた押さえつけられ、身体の中をまさぐられるような恐ろしいことにはならないだろう。だがいつ部屋に戻されるかわからない。何事もなく戻っても窓は開けることができなくなっている可能性もあり、その先もまた軟禁が続くだろう。
 いつもなら部屋の中で出入り口が見張られて逃げ場がない状態だ。だが今は、見張りの数こそかわらないが部屋のように四隅を壁で囲まれてはいない。
 逃げ出せるのではないか、と思った。
 ひと月近く続くこの状況にもいい加減限界を感じていた。周囲に多少優しくされているからといって、帰してもらえるわけではない。いつまでも言葉もろくに繋がらない状態で、自分の置かれた現状もわからないまま不安と焦燥ばかりが積もっていくのにも疲れ切っていた。
 これまで逃亡することは何度も考えたことがある。しかし建物の構造はわからないし、抜け出せたとしても土地勘がないからすぐに捕まるのは目に見えている。捕まれば今までの対応が一変して、再び最初の頃に押し込められていたようなあの冷たい石牢に閉じ込められてしまうかもしれないと思うと勇気がでなかった。もしかしたら、それよりもひどい目に遭うかもしれない。
 逃げたいが、逃げるのが怖い。計画も立たない。歯噛みしながらも受け入れるしかなかった現状に、先程大きな門越しに聞いた声が切れ込みを与えたのだ。
 もし、人混みまで逃げ出せたら。思いきり助けてと叫んでみたらどうだろうか。日本語は伝わらなくても、英語なら一人くらいはわかる人がいるはずだ。
 たとえ追いかけられて再び捕らわれたとしても、助けを求める直人の存在に誰かは気がつく。通訳もつけず直人を捕え続けているガルディアスたちの非人道的な行いが白日のもとに晒され、彼らは非難されて直人は助かるかもしれない。
 最初に屈辱的な扱いを受けて以降、部屋を与えられ食事の面倒もみてもらっている。それどころか休憩のたびにティータイムもあり、香り高い紅茶と上等な菓子が振る舞われているので丁重なもてなしを受けているので、ガルディアスもきっと悪いやつではないのだろう。だが、直人は自らの意思でここにいるわけではない。そしていなければいけない理由を説明されたわけでもない。どんな扱いであれ、彼らの行いが不当であるという事実は代わりないのだ。
 ここは自分のいるべき場所などではない。帰るべき場所に、家族のもとに。元の日常に戻らなくては。
 監視の目である三人から今だけでいいから逃げ出して、先程のあの門のところまでいき、外に出る。それができなくても、大声で助けを呼ぶ――急ごしらえの単純な策ながらも、これしかないと直人は意気込み密かに拳をぎゅっと握った。
 後ろの監視役がタギでよかったかもしれない。彼を侮るわけではないが、セオリと楽しげに談笑する様子は一瞬ならば出し抜けそうな隙があるのではないかと思えたからだ。これがコウェロであれば、突き刺さるような視線が常に付きまとっていたことだろう。幸いなことに彼は先導役であり、これまでも一度も振り返ることはなかった。これならいきなり直人が走り出しても、追いかけるまでに一拍の隙は生まれる。
 いつでも飛び出せるように、そして元の道を辿れるように道順を覚えながら辺りを窺う。
 回廊に差しかかったところで、ここは使えるのではないかと考えた。道すがら見える庭園を楽しめるように窓もなく開けており、柱の隙間から簡単に外に出られるようになっている。狭い通路は急に踵返しても後ろにいるタギにすぐに捕まってしまうが、彼を迂回するように一度外に出てまた回廊に戻り走れば、タギを出し抜くことができるだろう。
 
(やるなら、今か――)
 
 心臓の音が早まっていき、息がつまっていく。高まる緊張に、腋下が冷や汗を掻く。
 一層強く拳を握り、外へ向けて足を踏み出そうとしたその時、先にコウェロが道を外れて回廊から庭園へと足を踏み入れた。