――……もう間もなく夜が明けるというころ。それまで微動もしなかった黒狐は立ち上がると、そのまま外で出て行った。　もしかしたら、と思いどうにか身体を起こすと、すぐに黒狐は帰ってくる。そしてその後に続き、八尾は姿を現した。…

Twitterで仲良くしてもらっているあばんじゃさんよりネタを提供していただき、小説を一本書せていただきました！(提供というより勝手に共感し、書き手として申し出ただけですが……)テーマはずばり“人外”！言葉の通じない化け…

 　早く、早く見つけないと――。　帰路に就く者で溢れかえる道のなか、彼らを避けながら急いていく。しかしどうも足元が覚束かない。しっかりと歩いているつもりなのに、地面を踏みしめている感覚がひどく遠いのだ。　しかし…

 「ラジルよ、わたしのためにセツに惚れてくれ」　敬愛してやまない主の第一声に、ラジルは一瞬思考が停止した。「――へ、陛下……今、なんと……」「わたしのために、おまえにセツに惚れてほしいのだ」　求めた詳細は悲しい…

 　根元から切り倒されて横に積み重ねられた生木は、成人女性の腰より太い。デクは枝を落としただけのその丸太を両手で掴み、全身に力を入れて肩に担いだ。一人では持ち上げられることさえ容易ではない四メートルほどもある木…

粉砂糖さまよりキリ番、1212121番リクエスト。【（贈り物/あばんじゃさんへ）ともに歩むは】の妖狐と雅。お題『本編では語られなかったその後の話』物語のどのあたりを書くか悩んだのですが、数年後にすることにしました。ただあ…

無月刹那さまよりキリ番、979797番リクエスト。人外×人間(黒豹もしくは虎のクール×平凡)※今回は黒豹です。お題『甘い話』というわけで、高位の召喚獣×並召喚師のファンタジーを書かせていただきました！　人化はできてもでき…

satomamaさまよりキリ番、959595番リクエスト。【Desire】岳里と真司。お題『ちょっと甘めの誕生日話』 「えっ、おまえの誕生日って十月十日なのか？」「ああ。言ってなかったか？」　そんな、なんてこと…

りるさまよりキリ番、800000番リクエスト。【Desire】岳里と真司。お題『(未来の二人の)デート』 　リビングでおれの淹れたコーヒーを飲んでいる岳里に、声をかける。「なぁ、岳里。原稿、ゆとりがあるんだろ？…

海上結城さまよりキリ番、777777番リクエスト。【Desire】のユユが主役。お題『城内部での面白おかしい日常や噂』 　城の一角で、休憩時間となった騎士たちが寄り集まり談笑をしていた。そこにいるのは現在三番隊…